「下町ロケット」を見て感動、でもその感動が長続きしない理由

ドラマ「下町ロケット」を見ていましたか？
毎週楽しみにしていた方もいたと思いますが、最終回を迎えました。

私はあまりドラマを見ないようにしているのですが、このドラマは見てしまいました。
この下町ロケットは、毎回、ハラハラ、ドキドキ、そして感動しながら見ていました。

みなさんもそういう感じでこのドラマを見てはいませんでしたか・・・。

でも、そういう感動はいつまでも残らないで長続きしません。あれだけ感動したのに、時間とともに感動が薄れてしまうのです。では、どうして感動は長続きしないのでしょうか。

テレビを見ていて感動したことは、実は感動させられていることです

「下町ロケット」を見て、自分も熱くなり仕事に対する気持ちが変わったという人がいるかもしれませんね。
ドラマではトラブルが起こっても、情熱をもってそれを乗り越える姿でしたね。その姿に毎回感動していたのではないでしょうか。

でも、その感動は長続きしないで、だんだんと薄れてしまうのです。オリンピックで日本人が金メダルを獲ったところを見ても感動しますよね、これまで多くのメダリストの姿を見て感動したはずです。でも、その時の感動は薄くなってきているはずです。

どうして感動が薄れてしまうのでしょうか・・・。

それは、自分が感動しているのではなく、感動させられているからなのです。

私たちはドラマを見たりメダリストを見たりして、それによって感動させられているのです。

自分が感動しているのだから、感動させられているとは思わないかもしれませんが、でも、やっぱり感動させられているのです。

では、自分が感動するとはどういうことなのでしょうか・・・。

それは、自分自身がしたことで自分が感動することです。
自分が苦労して頑張って得たこと、例えばやっとの思いで司法試験に合格したとか、甲子園大会に出場できたなどです。

自分自身が成し遂げたことに感動することが、自分が感動していることになるのです。

なので、自分が感動するとその感動はいつまでも心の中に残っているはずです。もしかしたら、その感動を他の人に話したくなってしまうかもしれませんね。

感動させられていると、感動が薄くなるのでまた感動を求めたくなってしまう

ドラマを見て自分が感動したと思っていても、それは感動させられたということなのです。だからと言って、感動させられることが悪いということではありませんよ。

ここで、ドラマと同じように感動させられやすいことをお伝えしますので参考にしてみてください。

みなさんの中には、意識が高く常に勉強をして知識を得ることを惜しまない人がいると思います。それは大変すばらしいことですので、続けられるのがいいですね。しかし、場合によっては見直しをしたほうがいい場合があります。

それは自己啓発セミナーです。
自己啓発セミナーは良くないので受講しないほうがいいというわけではありませんよ。とても有意義なセミナーですから受講したほうがいいと思います。

しかし、自己啓発セミナーの講師の方は専門家でもありますから、話術がとても素晴らしいのです。なので、受講した人はその言葉に感動してそしてヤル気も出てくるのです。

これ自体は何の問題もありません。むしろそういうセミナーは受講すべきだと思います。でも、言葉に感動してヤル気が出てくると感じるのは、やっぱり感動させられているのです。下町ロケットを見て感動したと感じることと同じなのです。

なので、セミナーが終わった直後は感動してヤル気にあふれているのです。しかし、一週間、一ヶ月が過ぎると感動とヤル気が薄れてしまいます。

すると、またあの感動とヤル気が欲しくなって、別なセミナーを受講するようになってしまう人がいます。自己啓発ではなく感動とヤル気のためにセミナーを受講するようになってしまうのです。

本来、自己啓発セミナーで学んだことは仕事に活かすことができればいいのです。しかし、感動とヤル気のために受講してしまうのですから勘違いしていることになります。

テレビを見たり本を読んだり、セミナーに参加して感動することはいいことだと思います。それがきっかけで人生が変わった人もたくさんいるのですから、それはそれでいいのです。そしたら、次は自分が成し遂げたいことで自分自身が感動できるように、何かにチャレンジしてみてください。そこで得られた感動は長く続くはずですよ。